じゃ、よろしく。

そう言って教室を立ち去ろうとする先生に、

「俺も調査員入れてもらっていいですかね?」

急に河野くんが席を立った。

「お?」

「俺も一応、気をきかせてるつもりなんですけど」

ちらりと送る視線の先には、微妙な距離の伊坂と弘美がいた。

「成る程な。じゃ、3人でよろしくな」

そして先生は、そそくさといなくなった。