そして1日目、あたしたちが命じられた仕事は、修学旅行のしおり作りだった。

…と言っても、プリントを1枚ずつ取ってホッチキスで止めるだけなんだけど。


「あっれ?」

「どしたの?」

隣に座ってるトモを見れば、ホッチキスをカシャカシャ連打しながら眉間に皺を寄せていた。

「チッ…芯切れた!」

「あーあ。

あたしが貰ってくるよ」

あたしは作業用に貸してもらった空き教室を出た。