天使の恋模様


恐る恐る入って来た秋に、私は―。
「何処行ってた、のっ!!!!」
「げふっ!?」

とりあえず、むしゃくしゃしてたから蹴った。

「!」
驚く柊なごみ。

「お腹、減ったわよっ!御飯!」
「!?」
目を白黒させる秋。

私はお腹が減ったのに、御飯もなしに置いてくなんて…!

「とりあえず…有難く食べなさいっ!!!」

私は、ビシィッ!、と台所にある努力の結晶を指差した。