天使の恋模様


  ***

小羽は結局、黄色いワンピースを選んだ。
ピンクのワンピースは…大切にしまった。
着られない…。

下に降りると秋が居なかった。

「?」

不思議に思って首をかしげる。
ふと時計を見ると、もう昼だった。
「お腹、すいた。」
ぐ~、とお腹が鳴る。朝から何も食べてないし…。
天使だって、お腹はすくのだ。


そんな腹ペコ小羽の目に、あるものがとまった。
―冷蔵庫と、フライパン。

小羽はてくてくと、台所に向かい、それを手に取った。
冷蔵庫も開けてみた。中には…。

小羽は、床に投げ捨ててあった、エプロンを拾った。