天使の恋模様


「…私達天使がね、下界に来る時、泊まる場所とかは与えられないのよ。
でもね、あることはあるの。」
「?」
「ただし、パートナーが見つかるまで、ね。」
「あぁ、なるほど。だからか。昨日、俺がパートナーになったからな。」
「そう。でね?泊まる所が無くなった私は、荷物をまとめて、ふらふらしていたの。」

切りのいいところで、ふぅと一息。
ふと窓を見ると、小さな鳥がパタパタと飛び立っていった。
そして、紅茶を一口。喉をうるおして、続ける。

「で、そこに、柴田依子(しばたよりこ)が来てこう言ったの…
『なんだ桜、そんなに荷物を抱えて…泊まるとこがないのか?…まっさか、そんななぁ?…へ?なんだその、驚いた顔、ホントにそうなのか!?…あははは!本当かっ!それは驚いた!…んー、そうだな…河上ん家辺りにでも泊めてもらえ。…じゃ。』って。
……で、あんたは、下僕で契約者だし…いいかなぁって。」
「良いわけあるかぁぁぁーーーっ!!!!…ていうか、柴田先生っ!あんたかっ!あんたなのかぁぁぁっーーー!!!」

…わぁ、なんか秋が壊れたわ。正直引くわね…なんか頭抱えちゃって…変。
しかも、すごいツッコミ…。