―夢を見ていた。 碧い目をした天使が、俺に語りかける。 「おめでとうございます。貴方は、 千七百七十七人目の引受人に選ばれました。」 …?…ひき…うけ…? 「さぁ。目を開けて天を仰ぎ、『神の祝福』を受けて ください。」 …え…?…俺は、何をす…? 尋ねようとした俺の言葉を遮るように、 天使は空に舞い上がって―。 青空に吸い込まれるように、消えた。