「あ、あはは…」「別に、立ち聞きしてたわけでは…!!」
そこに居たのは、実月と小凛だった。
どうやら、私と柊なごみを追いかけて来たらしいい。
「私たち、まだ小羽ちゃんに自己紹介してなかったからさぁ?」
コクコク、と頷く森村小凛。
そういえば、クラスの人、秋と柊なごみ以外、名前知らないわ…。
「…私は、桜小羽。好きな食べ物は…甘いもの。よろしくね。」
一応、礼儀として名乗ってみる。さっきよりは少し詳しく。お辞儀付きで。
すると二人は、嬉しそうにこう言った。
「あたしは、坂本 実月(さかもとみつき)っ!2年B組の副クラス委員長っ♪好きなことはぁー…?スポーツっ!!よろしく!」
「私は、森村 小凛(もりむらこりん)です。2年B組の図書委員です。部活は、手芸部ですっ!よろしくね、桜さん。」
柊なごみと言い、坂本実月と言い、森村小凛と言い…なんで、2年B組の~んて言うのかしら…?私は、ただの、クラスメイト、だわ。
