天使の恋模様


「そういえば!自己紹介まだだったね。私は、柊なごみ(ひいらぎなごみ)。2年B組のクラス委員長です!よろしくね。」

…どうやら、それを言いに来たらしいい…、暇な人ね。
まあ、付き合ってあげたっていいか。

「私は、桜 小羽。…よろしく。」

早くここからいなくならないかしら…。
そんな小羽の考えも知らず、なごみは喋りつづける。

「小羽ちゃんは、頭いいのね!驚いたわ!!」
「はぁ、まぁ…。」

曖昧に答える。
もう、やる気がないわ。どうしようか。教室に戻る?でもまた、質問攻めに…。
と、小羽は思いついた。

「……じゃあ、私、もうもどってあげなきゃね。きっと、あいつが余計な心配してるわ。」

そこで、小羽は、教室に戻る事にした。

また、質問攻めにあったら、あいつになんとかさせよう。あいつは、私の下僕だもの。


あいつとは、もちろん秋。


「…うん、そうね。」
なごみは、あいつって誰かな?と思いつつあえて、尋ねなかった。


まさか、自分の想い人が転入生の下僕だなんて…考えなかったから。