*** 私は、教室を出ると、屋上へと向かった。 なんとなく…彼女がそこに居るような気がして…。 屋上には、やはり彼女が居た。転校生でありながら、二位の成績をとった、時の人。 桜 小羽ちゃん。 私がドアを開けた時、「めんどくさいなぁ…。」という目をした。 溜息をつく彼女に、私は声をかけた。 「溜息つくと、幸せが逃げちゃうよ?」 ***