「な、な、にゃ…!!」
少女は、心底驚いた様子だった。
ありえない!、とでも言いたげな顔。
本当に感情が読み取りやすい娘だ。
「あ、貴方って人はぁぁ~~~~~!!!!
わ、わ、私をっ!どこまでば、ば、ば、馬鹿にすれば
気が済むのっ!!!!!」
予想通りの反応。
そして俺は、自分の見たものを確認するために
「じゃあ。君が天使であると言う証拠を見せてよ。」
と言った。
少女は、ワナワナと震えてきっかり五秒後。
「この私っを!
ぶ、侮辱した事を後悔するといいわ~~~~~!!!!!!」
と叫んだ。
そして次の瞬間。
世界が煌めいた。
ピカッ
いや。
キラッ、と言ったほうが良いのか。
少女の背後が輝いた。
そして。
俺は、淡い桜色のワンピースに包まれたそれを見た。
それは―純白の翼だった。
