『ここは自由の国 アメリカよ! アメリカン・ドリームを 掴み取ったんだわ!』 いつしか拳を突き上げ 客の大合唱は 『ドリーム、ドリーム‥』に 変わって行った。 もうディーラーにこの状況を 止める事は出来なかった。 エリオットは喜ぶべきか 悲しむべきか あり得ない状況に 呆然として言葉を失っていた。 一夜の奇蹟に因って カジノは閉店に追い込まれ、 エリオットは職を失った。