「羚〔レイ〕、
やっぱ相川先生のこと
好きでしょ?」



薄暗くなった
部活後の教室。

部活仲間で同じクラス、
そして親友でもある
結花〔ユカ〕の一言だった。

『んん〜。
どうなんだろう。
格好いいし優しいし、
好きになっても不思議じゃないけど、恋かは解らないなぁ...』

「そっかぁ...。
うん、わかった。」



あ...



そっか、もしかして
結花は相川先生のこと...



『恋かは、本当にまだ解らないからね!』



言ったあと後悔した。
曖昧な答え、結構残酷な言葉だったかな。