「ねぇ、アリスって外国人なの?」
「ん?違うよ。」
アリスのベッドに腰掛け髪を結ってもらっていた美月は、ベッドの上に膝を立て美月のヘアアレンジを楽しんでいたアリスに問いかける。
「じゃあハーフとか?」「ん~、お父さんがハーフでお母さんは日本人なんだけど、私は覚醒遺伝ってやつみたいでアメリカ人の祖父の血が強く出ちゃったみたい。」
美月の髪を高い位置でポニーテールにしながら答えるアリスは、なかなか上手にまとめられず眉をひそめていた。