――「それがアリスとの出会いだった。」
苦笑いをしながら僕とリョクに向けられた視線はどこか遠くを見ている気がして僕はつい視線をそらしてしまっていたね。目の前にいるアリスはアリスじゃなくて美月という女性で…じゃあ何故君がアリスとして僕らと一夏を過ごす事になったのか、僕らはただ君の話を聞く事しかできなかったんだ。