「あんたに振られた男たちよっ!まさかこんな不毛な恋をしているなんて…!」


と、泣き真似をする美香。


「不毛って言わないでよ!まだわかんないでしょっ?」


確かに私は、大賀くんの周りに居る子たちみたく積極的になれないし。


ほとんど恋愛初心者だけどっ。


でもっ!でもいつか…


「王子様なんて、いないんだからね?」


心を読んでたの?ってくらい正確な美香のつっこみ。


「美香の意地悪っ!」


「親切で言ってんの―!優月は美人なんだから、もっと他にもいい人いるはずなんだよな〜。」


「…私は!大賀くんがいいのっ!」



入学してから今までずっと見てきた。


始めは一目惚れだったけど、気付けば年は流れて2年生の夏。


こんなに長く想ってるんだから、いつか届くって信じたい。





なんて言ったら、きっと美香はまた呆れちゃうんだろうね(笑)