「そりゃあそうでしょ!学校一のモテ男と学校一の美少女が付き合うなんて…」


美香が頷きながら言う。


「え?誰が美少女??」


大賀くんはモテ男だけど、
私は…。ねぇ?


「またあんたはそんなこと言って…!」


そう言って頭をがしがしされた。





「あ!そういえばっ!」


「なに?」


「今日、大賀くんにお弁当作って来たんだった♪」


「まじで…!?それって優月が作るって言ったの!?」


驚いたように私に聞く。


「ううん?大賀くんが作って って♪…ちゃんと食べてくれるかな?」


私が作ったものを、大賀くんが食べるなんてあり得ない!


まずかったらどうしよう?とか
嫌いな物聞けばよかったとか
不安ばっかりがいっぱい。


そしたら美香が


「まずくても、好きなら気合いで食べてくれるでしょ!」


って、励ましなのかわからない言葉を笑顔で言った。


「そうかな…?
じゃあいってきます!」


でも、とにかく早く大賀くんに会いたくて、お弁当を掴んで走り出した。



美香が え?もう行くの!?
って叫んでたのは、聞こえないふり♪