『マスケーしかとすんな~!!てか、パジャマベルトだせ~』

「いいから早くしろっ!!変身~変身~」

『しょうがないわね…10秒で行くわよっ。』

ウィーン…ウィーン…


ベルトにチョビーがくっつき…


「マスケドライダーチョビッツ見参っ!!」


変身が完了しキメポーズ。


って…

右手は招き猫のように耳の近くに挙げ

左膝を上に折り曲げ…


お尻をぷりんっ♪


「チョビ~っ!!ふざけんなっ!!!!」

『あらっ、可愛いわよ?』

頭の中でバカ兎が笑っている…。


「……行くぞ……1分経っちゃうよ…」

『まだ大丈夫、窓を開けていくわよ~カウントダウン開始~』

「うわっ、うわっ~~」


俺の意識を無視して身体が勝手に動き出す。

窓を開けると2階からダ~イブっ!!


「ぎゃあ~死ぬぅ~~」


地面に落ちそうになり目を瞑った瞬間…


ぶしゅ~~


足からジェット噴射が発射し空高く飛び上がった。


10~9~8~7~6~5~4~3~2~1~~ゼロ~~~


「到着~」


ガッシャ~ン―


思いきり飛び込んだようで…

何となく握って前に突き出していた拳に何かがクリーンヒットっ!!


『きゃ~ありがとう~~キャワイイうさちゃんっ』


と言って抱きついてきてホッペにチュッ☆と月影あきちゃん…


「あっ、あきちゃ…」

あまりの衝撃に悶絶…いやっ、気絶……



そして気付けば部屋の布団の上。


「あきちゃ~んっ、わんもあ~~~」


自分の不甲斐なさに雄叫びをあげる真介だった。



飛び込んだ瞬間、拳が偶然タートルネックンに当たり一発でのしたのは言うまでもない………。



【終…?】