２年前。
私の就職が決まった。
雄大さんが来た日、就職が決まった事をお母さんが知らせていて、私にも大きな花束をくれた。
私に話しがあるとその時言われた。


「もう愛菜ちゃんも、大人になったね」

「そうですか？」

「梨子も喜んでる」

「はい」

「。。。愛菜ちゃんに言わなきゃならない事がある」

「何ですか？。。。もう来れないとか。。」

「違うよ。俺は梨子がもう一度俺を好きになってもらえるまで、逢いにくる」

「ﾊﾊｯ！今はまだ、花束を運んでくれるお花屋さんですもんね」

「ﾊﾊｯ。。。いいんだよ。それでも幸せだ」

「愛してるんですね。お姉ちゃんの事」

「当たり前だろ」

「いいなぁ。。。」

「愛菜ちゃんにもいるよ」

「え？」

「。。。今日は俊也の事で話しがある」

「。。えっ」

「俊也と約束したんだ。２年経って、俺が梨子を思う気持ちが変わらなくて、俊也も気持ちが変わらなかったら、俺から愛菜ちゃんに話して欲しいって」

「。。。気持ち？」

「俺は俊也が自分で伝えたほうがいいんじゃないかって、そう思ったんだけど、あいつはああ見えて小心者だから。。。それに、俺と梨子も協力してたからな。。。」

「あの。。。どうゆう？」

「愛菜ちゃんと俊也が過ごした１週間の事」

「。。。え？」

「あの１週間は偶然じゃないんだ。梨子が出張になったのは、嘘じゃない。でも、梨子と話してたんだ。梨子の仕事は出張があって当たり前の仕事だったし、その時が来たら俊也をお手伝いとして愛菜ちゃんと一緒にいさせる事を」

「。。。意味がわからないんですが。。。」

「俊也はね。。。愛菜ちゃんのことずっと好きだったんだよ。。。愛菜ちゃんが梨子の所に来る前からずっと。。。」

「。。でも、会った事一度もないのに？」

「やっぱり覚えてないな。。。俺と梨子は高校からずっと付き合ってた事は知ってるよね？
もう、その頃から会ってるんだよ。二人は」