何もかもが突然だった。
両親の離婚も、
お姉ちゃんの出張も、
俊也が現れたのも、
。。。お姉ちゃんの事故も。
そして、俊也との別れも。。。
「1週間、あなたがこの子の側にいてくれたんですね。
ありがとうございます」

「いえ」

「雄大さん、こんな事になって、仕事まで休んで頂いて。
申し訳ありません」

「僕はいいんです。愛菜ちゃん大丈夫かい?」

「。。。」

もう、何もかもが突然すぎて、私の小さな脳ミソはパンパンだ。

「愛菜?」

俊也。。。

「愛菜、ほら俊也君にお礼言って」

「。。。いや」

「愛菜?」

「私は、お母さんとも行かないし、お姉ちゃんとも離れない。。。。突然すぎるのっ!何もかもっ!」

「愛菜。。。」

「でも愛菜、学校があるでしょ?おばあちゃんちに戻っていろいろ「学校なんて行かないっ!次から次にできるわけないでしょ!」

「。。。愛菜」

「私はお母さんとは帰らない」
「お母さん、少し愛菜に時間をやって下さい。お願いします」
「でも。。。」

「僕がその間側についています。お母さんと兄貴は梨子さんの所にいてあげて下さい」

「俊也。お前。。。」

「俊也。。。」

「。。。わかりました。愛菜の事お願いします」

俊也の言葉はきっと、1週間のお手伝いさんの延長で、深い意味はなかったんだよね?
でも、嬉しかったよ。。。

「愛菜、明日一度東京帰ろう?学校の事もあるし、少しゆっくり休んだほうがいい」

私は俊也の言葉に小さく頷いたんだ。