愛してほしい。~ホストのリアル~

酒を作る為に必要なセットと、二人が頼んだ焼酎と割り物がテーブルの上に運ばれてくる。


ソファに座っている理沙と蘭に向き合う形で、テーブルを挟んで丸椅子に座った俺と流星さんは、二人に酒の濃さを聞いて一杯目を作り、差し出した。


そして、自分達の酒も急いで作り終えると、


「いらっしゃいませ~! かんぱ~い!」

流星さんの張り上げられたその声と共に、四人でカチリとグラスを突き合わせた。


……ここからが頑張りどころだ。


一人の従業員に与えられた客へのアピールタイムは十五分程度しかないと、テーブルに着く前に流星さんに教えられた。


つまり、十五分の中で出来る限りのアピールをして指名してもらわなきゃ、せっかくキャッチしてきたのが水の泡になるということになる。