ななちゃん!ななちゃん!
合格おめでとう。
愛しのケイタくんも一緒なんだ。
よかったね。
おばあちゃん孝行するんだ、って、ななちゃん、勉強頑張ったものね。
部活の集大成は、県大会入賞!
そこから、きみは今度は勉強まで頑張った。
すごいね。
おかあさん、どこかでななちゃんの幸せを願ってるよ!
おとうさんも、大丈夫!なにしろ行動力はきみそっくりだから。
ヒトは結構、頑丈だよ。
おばあちゃん。
おかあさんがいなくなったあの次の日から、一度もお話ししてくれない。
でも、仕方がないよ。
きみを守るためだもの。
おばあちゃんがわたしなんかにかまけて、ななちゃんが不幸になったらいけないからね。
また畑をやってほしいね。
日焼けした、ピカピカの笑顔のおばあちゃん、また見たいね。
ななちゃん。
わたしがヒマワリが好きになったのはね。
きみに一番似合う花だから。
きみは春の盛りにわたしと初めて会った。
その頃のきみも、もちろん可憐できれいだった。
だけど、きみに似合うのは夏の花だね。
ヒマワリにダリヤに朝顔、…
華やかな色の、大きな花。
ヒマワリのごとく強く
明るく
咲き誇ってほしい。
ななちゃん。