私はこんなに泣けたんだ。
一人に慣れすぎてて、泣けなかった。
泣く理由がわからなかった。
けど、今は違う。
孤独の辛さが痛いほどわかる。
先生は背中を摩ってくれた。
「先生の手、温かいね」
「戸部…」
しまった!
場の空気悪すぎる!
私のせいでせっかくの楽しい食事が台なしになるなんて絶対嫌~!!!
「何かごめんね!さっ食べよ食べよぉ!」
「もう無理」
ギュッ…
えっ?
この状態何なの?
何これぇ!?
「ちょちょっとせんせっ!」
「…」
今、この現状。
何故か、何故か、何故か、何故か、何故か、何故か!!!!
今、私は先生の腕の中。

