「っうわああああああああん」



「…抱きしめてもいい?」



私はコクンと頷いた。



むしろこっちが抱きつきたいぐらい。



この抱きしめるは当たり前だけど、“教師と生徒”して。



あとは何ともない。



紀野先生はそのままの体制で軽く抱きしめてくれた。



「よく頑張ったな」



って言いながら先生も泣いていて頭を撫でてくれた。