「だから僕は茶蝶は優しいと思う」

「そうだね~僕も思うよ」

「私は思わない・・・」

絶対に・・・
茶蝶はずるい人間だ・・・

「茶蝶は皆が思っている程
優しい人じゃないよ」

「会ったことないのに・・・・」

「ないケド誰よりも茶蝶を知っているよ」

「どういうことだ?」

「そのままの意味
皆勘違いしてると思うケド
茶蝶は絶対・・・・・・・・・
悪い人間だ」


「「「「「・・・」」」」」

部屋が静まり返った

「理奈なんか・・・
理奈なんか大っ嫌いっ!」

バンッ

玖珠が部屋を出た
私も部屋を出た

バタン

どうしても今は一人になりたかった
皆に酷い人間だと思われてもいい
実際にそうだから・・・
でも皆に茶蝶のことだけは
分かって欲しい・・・
悪い人間だと・・・・・・・・

私は家に帰った




昼だから誰も居ない
ライヤは出かけたみたいだし

「疲れたから寝よ・・・」