ふとっ目を開けると





「コンニチハ……」




人がいるとは思わなくてびっくりしてて





「名前なんて言うの?」



名前?



「ない……なら

"朱里"は?


うん朱里がいいよ」





朱里?





私に名前を付けてくれた男の人は一次と言う





一次は私と夕暮れまで遊んでくれた





その日はそのまま院に帰ったけど一次は私に物語を聞かせてくれて




二人で過ごした時間を何度も何度も思い出しながら過ごした