施設に来た当初は一次以外の人も優しかった
だから一次がいなくても話そうとするとみんな嫌な顔をした
言葉の意味や理解をするともっと皆が嫌いなった
だから……
一次にだけは嫌われたくなくて…
「お前がどんな状況でこの城でいるのは大体分かる
だけど…
やっぱり一次とお前は結婚は出来ない
一次はクラバートの跡取りで
お前は、その奇妙な赤い髪の毛で
施設育ちだ
凪さんはチルガル家のお嬢様だ」
身分の差
「朱里……
お前が一次を好きなのは勝手だけど
少しでも一次のそばにいたいなら
自分の立場を気にしろ」
そう言ってグバーは私を思い切り泣かせてくれた

