「いってぇ…。 親父! なにすんだよ!」 「うるさい。 今まで、お前を甘やかし過ぎたようじゃ。 大体、東の青龍家も、西の白虎家も、北の玄武家も世子殿は元服どころか家督もすでに継いでおられるのだぞ。 白虎家の白斗殿にいたっては、赤魏よりも一つ年下の16ではないか!」 「あー、はいはい。」 赤魏は長くなるであろう赤通の説教を、いつものように受け流すつもりだった。