朱雀の声が聞こえると同時に、身体中が熱くなり、決して相いれることのないような異物が身体のなかで暴れている感じがした。 ―――これほどまでに反発するものなのか。 いや……、受け入れるんだ。 すべてを無に帰らせ、新たなる力を。 しばらく堪えているうちに、だんだんと楽になってきた。 すると、また朱雀の声が聞こえた。 『よくぞ堪えた。 これで我が神力はぬしのものとなったであろう。』