運命の日は静かにやってきた。

西野くんからの
メール受信完了の
お知らせのメロディーが
流れた。



From:西野 蓮
Title:大事な話
[これから
体育館準備室に
来れるかな??]


To:西野 蓮
Title:Re 大事な話
[大丈夫だよ]



そのメールを送信すると
私は軽い足取りで
体育館準備室に向かった。


私の本当の笑顔はこの日が
最後だった…




体育館準備室に行くと
西野くんは既にいて、
いつもと様子が変わっていた。


「美依亜。」

私の下の名前を呼ぶと
抱きしめて西野くんは
私の耳元で囁いた。

「好きだ──。」


次の瞬間は何が起こったのか
分からなかった…。


唇に柔らかい感触がある。