私は不登校になった。
当たり前のことだ───。




同じクラスに
西野くんがいる。




怖くて学校に
行けない。




あの制服に
袖を通したくない。




触りたくない。






「美依亜」


優しい声がする。



こんな優しく話す人
私は1人しか知らない。



「お兄ちゃん…」



家族は私が不登校の理由を
知っているみたいだ。





西野くんに
レイプされたこと…─────。





最初は
お父さんやお兄ちゃんも
怖かった。

震えが止まらなかった…



「美依亜、父さんと母さんが
呼んでるよ。」



お兄ちゃんは優しい。
そんなお兄ちゃんが
大好きだ。



お兄ちゃんとはかなり
年が離れている。



お兄ちゃんは
シスコン??ブラコン??だ。



自分で言うのも
どうかと思うけど、
お兄ちゃんは
溺愛している。



「分かったよ」