ヤクザと執事と私 【1の残り】


「熊さん、大和が失礼な事しましたね。これで許してもらえますか?」


執事が、熊さんを見る。


「・・・俺・・・許す。」


笑顔になる熊さん。


「痛って~・・・」


殴られた頬を手でさすりながら、起き上がる組長。


その組長は、熊さんの側に歩いていくと、


「悪かったな、熊。」


と素直に謝る。


「・・・いいよ・・・・大和・・・親友。」


熊さんは組長にも笑顔を向ける。


「それでは、熊さんのお弁当でも食べましょうか?ここでは真木ヒナタさんが寝てますから、隣の小夜さんが泊まっている部屋に行きましょう。」


執事の言葉で私と執事と組長と熊さんは、真木ヒナタの病室の隣の私が寝泊りしている部屋に行った。