真木ヒナタの病室の前に戻ると何故か出る前とは違い、大勢の組員が入り口のドアの前にいた。
私と執事に気づいた組員が焦ったように、急いで入り口を開ける。
そして、全員一斉に執事に頭を下げたまま動かなくなった。
「・・・あの何回も言うようですけど、私はただの執事ですから。」
笑顔の執事が組員に言うが誰一人、頭を上げようとしなかった。
執事は、少しため息をつくと、あきらめて病室の中に入っていった。
私も執事のすぐ後ろを急いで病室に入っていった。
そこで見た光景は・・・・
組長が眠ったままの真木ヒナタの口を必死に広げて、アイスを食べさせようとしていた。


