ヤクザと執事と私 【1の残り】




「小夜さん、真木ヒナタさんのお世話は大丈夫ですか?」


花瓶の水を入れ替えている私に執事が話しかけてきた。


「はい。真木さん眠ったままですし・・・・ほとんど看護士さんがやってくれますから。」


「・・・そうですか。」


私は、今は、病院に泊まったままで真木ヒナタの側についていた。


病院が、組員がいつも病院にいるのを嫌がったためだった。


たまにさっきのように組員が見回りに来るけど、ほとんど警察官だけ。


それでしょうがなく私がついていた。


ただ、私が泊めてもらっている病院の一室は・・・とんでもなく豪華だった。


真木ヒナタの寝ている部屋も病院とは思えないほど、豪華な部屋だけど、それに勝るとも劣らないほどの豪華さ。


・・・そんな豪華な部屋にも悩みはあるんだけど。





「小夜さん、行きましょうか?」


花瓶の水と花を入れ替えた私に執事が声をかけて、歩き始めた。


私はその執事の後ろを花瓶をもってついて歩いていった。