そして雲の上につくと、
なんという素晴らしい所!
白い雲が一面に広がっていて、ジャックの何十倍もの大きな城もあります。
ジャックがその光景に見とれていると、突然、城の扉が開き、中から巨大な大男が現れました。
体つきといい、顔つきといい、
人間などペロリと平らげてしまいそうなほど恐ろしい大男です。
ジャックはすぐに、見つからないように身をかがめました。
大男はほかに黄金のハープや金色のニワトリを持っていました。
それぞれ勝手に美しい音を奏でたり、黄金の卵を生んだりしています。
あんなものを持ち帰って売れば、あの貧乏な生活から脱出できるだろうなぁ。
ジャックは急にここにあるものが欲しくなりました。
ジャックがうっとりしながらその不思議な物たちをみていると、ツルの下から何かが登ってくると音がしました。
なにやら嫌な予感がします。
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