そんなことを考えているお母さんはタイタニック坊やの所へ近寄り、上を見上げながらいいました。




「ねぇ ジャックちゃん。一夜でこのタイタニック坊やをここまで育てる事ができるのは神様しかいないわよね?つまり絶対、神様にお礼を言った方がいいわよね?うん。絶対そうだわ!」




そう言って一人で言って一人でうなづく母親を見ていたジャックは内心、




(なんでそこで神様登場?いやしかも挨拶に行くとか絶対おかしいだろ)




と心の中でつっこんでいました。




でも変な気をお母さんが起こす前にジャックは昨日と同様、にっこり笑い、いいました。




「じゃあ母さんの代わりに僕が挨拶しとくから母さんは家でゆっくりしときなよ」




「あらそう?優しいジャックちゃん。さすが私の子供ね♪」




お母さんはそうとも知らず、またまたにこにこ。




そしてジャックはにっこりと笑い、「じゃあ行ってくるよ」とツルを登り始めた。