「夜景がきれいらしいよ?」 郁が透の手を引いて窓際にたつと高層ビルに灯る光が幻想的に見える 「キレイ…」 窓にぴたっとくっついて見る透を後ろから抱きしめる 「透…指輪…記念と…」 「記念と?」 「予約させといて左手の薬指に」 「左手の……」 わかったようにくるりと回って郁に抱きつく透 「嬉しいっ……」 「いい?」 「もちろんっ!」 透が顔を上げてにこっと笑っている 俺のもの…