彼が言う。






「総子さんが好きだよ。」





彼が言う。






「総子さんの笑顔は、宇宙で一番
綺麗だよ。」






今までずっと鳥籠の様な家の中で
暮らして来た私にとって、





その言葉はこの世で一番甘美な、






病み付きになってしまう、
蜜の様な言葉だった。