「………。」
美鶴はさっきの事を思い返して
考えていた。
『あの女を絶対吹部に入れろ。』
『傍に置いておきたい。』
『知り合いみたいなもん。』
……イトコ、とか?
だって横塚先輩も編入生。
雪野さんの事、本当は好きとか?
昔の彼女とか?
プルルルルッ
プルルルルッ
ぼーっと考えていると、携帯が
鳴った。
〈着信、カンちゃん〉
ピッ
「もしも『今どこ!?』
あの和俊が珍しく焦っている。
「学校の裏の公園。」
『すぐ行く!!』
プツッ。
ツー、ツー……
カンちゃんがあんなに焦るなんて…
もしかして、私の事心配してくれ
てた………?
「美鶴!!」
血相を変えた声で叫ぶ和俊が美鶴
の所に駆け寄ってきた。
「カンちゃん!どしたの、そんなに
焦っちゃって?」
「横塚先輩は!?」
「帰ったよ?」
「雪野さんの事何か言ってた?」
………は?
私、準ヒロインだよね?結構な美少女
って言う設定だよね?
………何?この扱い。
………………プチッ
「………嫌い。」
「え?」
「何よ!皆して雪野さん雪野さん
って!!横塚先輩もカンちゃんも、
二人共大ッ嫌い!!!」
準ヒロインとしての妥当な扱いを受け
なかった美鶴は、一日中溜まって
いたストレスを和俊に向かって全て吐
き出して、公園を飛び出した。
「………チッ」
和俊は人が変わった様に舌打ちを
して、ろくに美鶴の後も追わず、
ゆっくりと公園から出て行った。
美鶴はさっきの事を思い返して
考えていた。
『あの女を絶対吹部に入れろ。』
『傍に置いておきたい。』
『知り合いみたいなもん。』
……イトコ、とか?
だって横塚先輩も編入生。
雪野さんの事、本当は好きとか?
昔の彼女とか?
プルルルルッ
プルルルルッ
ぼーっと考えていると、携帯が
鳴った。
〈着信、カンちゃん〉
ピッ
「もしも『今どこ!?』
あの和俊が珍しく焦っている。
「学校の裏の公園。」
『すぐ行く!!』
プツッ。
ツー、ツー……
カンちゃんがあんなに焦るなんて…
もしかして、私の事心配してくれ
てた………?
「美鶴!!」
血相を変えた声で叫ぶ和俊が美鶴
の所に駆け寄ってきた。
「カンちゃん!どしたの、そんなに
焦っちゃって?」
「横塚先輩は!?」
「帰ったよ?」
「雪野さんの事何か言ってた?」
………は?
私、準ヒロインだよね?結構な美少女
って言う設定だよね?
………何?この扱い。
………………プチッ
「………嫌い。」
「え?」
「何よ!皆して雪野さん雪野さん
って!!横塚先輩もカンちゃんも、
二人共大ッ嫌い!!!」
準ヒロインとしての妥当な扱いを受け
なかった美鶴は、一日中溜まって
いたストレスを和俊に向かって全て吐
き出して、公園を飛び出した。
「………チッ」
和俊は人が変わった様に舌打ちを
して、ろくに美鶴の後も追わず、
ゆっくりと公園から出て行った。
