今、何て言った!? 俺に近づいて 妖艶な笑みを浮かべる 麗の手首を捕まえる。 『どういうことだ!!』 荒々しく叫ぶ。 冷静さを失った。 『お知りになられて いなかったの? あのロボットは仕様物。 満様に捨てられたら 廃棄の道しかなくてよ。』 『俺と父は約束を 交わしたはずだ。』 『それでも無理よ。 製造時に契約済み。 廃棄処分の道しか選べない。』 廃棄処分…。 リィが消える? 手放すことで…。 俺が 手離すことで リィの未来が消える。 解放したつもりだったのに。