「ほら、海だ―‥。」 「綺麗。 とても、とても、 綺麗ですねっ」 そっと砂浜にリイを降ろす。 さすがに 冬の海は誰も居ない。 それに比例して寒いけど。 ………。 「早く、入ったらどうだ?」 まだ迷ってるのか? 「残念だが 一緒に入ってはやれない。」 「なら、止めます」 「阿呆、見てる。 お前は笑って遊べ。」 ここまでするか? 誘っているような表情に 絶句しつつも 屈んでリイの履き物を 奪った。 「せっかく来たんだ。 笑ってくれないか?」