『ほら、 このコートどうぞ。』 ルンルンで 俺の肩に上着を羽織らせる。 久しぶりの外出に 結構、戸惑った。 でも リィが楽しそうに 準備を進めるから 文句も言わず この様だ。 『このコートは‥?』 『新調しました!』 この春用のコートは 薄い茶色。 普段、黒しか着ないのに …抵抗があるな。 リィらしいと言えば それまでなんだが。 玄関の前まで来て 『行きたくない。』 と、ひねくれた事を 口走ってみた。