はっきり言って
外出なんかしたくない。
いくら、
可愛いリィの頼みだから、
と言って譲れないところだ。
『桜の季節は
まだ遠いだろう?』
そう。
やっと
雪が去ったというのに。
これで諦めるか?
『いつ満開になりますか?』
桜が咲くのは
『あと1ヶ月…と
いうところか?』
『待てません!
ほら、いきましょう?』
グイグイと
腕を引っ張るために
呆れた俺はその手を
振り払った。
一瞬、
遠い瞳をしたリィを見て
少し悪いことをしたかな?
と反省をする。
『悪いリィ…。
行きたくない訳では
‥ないんだ。』
嘘ではないが
正直な気持ちでもない。
そうすると
瞳に輝きを持ちなおして
『それではっ!!』
こんなに喜ばれたら
行かない。
なんて言えない。


