「皆さん、お久しぶりです。」
「「先生!!」」
師匠の登場にさらに頬の緩むリウ。
「本当に来てくれたんですね!!」
驚きをそのまま顔にだすリウは、先生のもとへ駆け寄った。
「そりゃあ、弟子の晴れ姿を見なければ、おちおち仕事もできませんよ。
それにしても、本当にいいのですか?
SPの資格を剥奪してしまって……」
つっかえていたものを取り除くかのように、先生はリウを見た。
「まぁ、苦労して資格もとったし、正直少し後悔は残ってるんですけどねっ。
でも、今まで先送りにしてきた青春を取り戻したいんです。
それに、SPの資格がなくなっても、ゼロの付き人で一緒にいられますから平気です」
清々しい表情を浮かべて微笑むリウ。
なんだか、胸の奥がかゆい。
「もぉっ!!
ラブラブなのは十分わかったから!!
リウは早く着付けてきなさい!!」
しびれを切らせた夢乃に肩をビクッとさせるリウ。
そして、先生に一礼をしたあと、すぐに挙式場に瞬間移動した。


