「ぷっ。何辛気(しんき)くさい顔してんの? 目覚めて最初にみた人の顔が僕でそんなにイヤだった?」 「いや……別に。」 そっけなく答える俺に、ルカはため息をついた。 「顔に書いてある。 リウに会いたいってさ。」 「あいつを守りきれなかった……人間界や魔法界を救っても、やっぱり後悔は残る。」 「バーカ。 何、顔に似合わないこといってんのよ。」