3年後。魔法界 「あっという間ですねぇ。 彼らがこの世界と人間界を守り抜いた奇跡がもう3年も前のことになるなんて。」 部屋に聞こえるのは紅茶をすする小さな音と、外から聞こえる鳥のさえずり。 カーテンがその声に合わせるかのようにゆらゆらとなびく。 暖かな太陽の光に反射するひとつの写真立て。 そこにはメガネをかけた銀髪の男性と、まだ、あどけなさが残る男の子と女の子のぎこちない笑みが浮かんだ幸せそうな写真。 コンコン 「セリウ隊長。準備が整いました。」 「ありがとう。今、行くよ。」