♂最強SPたちの恋愛事情♀



「う……っ!」



砂ぼこりを立てて地面に体をつけた俺。






霞む視界にはすでに目の前に立つシイラがいた。





「ったく、生命力だけは人一倍でも、自分の能力を操れないなんて間抜け。

どう?短い人生に別れを告げたかしら?」





「ハァ、ハァ、ハァ………っ。」


じわじわと広がる腕の傷口を押さえながら、俺は自分の情けなさに腹がたった。



ここで終わりなのかよ!!

このままこいつの好きなようにさせちまうのかよ!!





いくら思っても体は動かない。








「さよなら。

大丈夫よ。痛いと感じる前に心臓を止めてあげるわ。」






チャキ、と長剣を持ち直したシイラは俺の喉元に剣を向けた。






ちくしょう!!

ちくしょう!!ちくしょう!!


















『ゼロ!!』


「っ!?」