♂最強SPたちの恋愛事情♀



どういうこと……?






「まだわかっていないようだね。

あのゼロっていう魔法使いが望んだことをすればいいんだよ。」




「……もし俺が俺じゃなくなったら逃げろってね。
でも、そんなこと絶対にできない!!」





息もつかず私は一気にシイラに向かってわめいた。


シイラは何も言わずただ私を見つめる。その姿は夢乃とかぶった。





「逃げろ……か。
言っておくけど、あのゼロって男は滅びかけた国の子孫なんだよ。


しかも尋常じゃないほどの魔力をもった魔法使いも恐れるね。
あんたが行って助けられるほど簡単なもんじゃないよ。」
















突きつけられた現実。


私は理解できなかった。








ゼロが滅びかけた国の子孫?

しかも同じ魔法使いも恐れる国……。