「シイラ!!あんたの力ならゼロを戻す方法を知っているんじゃないの!?」 「敵に助けを求めるのかい? あんたはずいぶん変わった魔法使いだね。」 「私はあんたみたいに強くない。 現に、ゼロのことを助けてあげられなかった……。 こっちはわらにすがるような思いよ。 このままじゃ、ゼロも危ない。」 シイラは珍しくニタニタ顔から真顔に変わった。 「本気かい?」 「ええ、そうよ。」 「私にはできないよ。 真実はあんたが握っている。 あの魔法はあんたの努力しだいで解けるからね。」