「殺すならとっととやれ。 その変わりこの体は夢乃のだから、私を殺したところで夢乃も道連れになるよ。 そこにいるあんたの女も悲しむだろうねぇ。」 攻められているのにもかかわらず、シイラはあたしの方を笑いながら見た。 「まあ、あんたにわかる話じゃないね。 いいよ。話も無くなったし、いつでも殺しな。」 トロンとしたゼロの赤い瞳はシイラから離すことなく、迷わず魔剣をスルリと抜いた。 「ゼロ、だめ……っ。 夢乃の体を傷つけちゃだめ!!」 ピクリとゼロは一瞬体を向けて、私の方を向いた。 「!!」