ゼロ……? 薄れていく意識の中、私はうっすらと目の前で起きていることをみていた。 昔から肌身離さずつけていたブレスレットを投げ捨てたとたん、苦しそうにゼロは体をくの字にまげて叫び声をあげている。 紫色の怪しげな光に包まれたゼロの体は見る見るうちに姿を変えていった。 シイラが叫ぶ声……まずい、聞き取れなくなってきている…… 「お前………だったのか!!」 あぁ……もうだめだ。 ゼロ………待ってて……必ず助けるからね…… それを最後に私は意識をうしなった。